昨日、まちづくり研究会に参加しました。
オンライン開催です。
テーマは、「『面的地域価値の創出』について考える」でした。
経済産業省の補正予算で、「面的地域価値の向上・消費創出事業」が発表されています。
そこで、面的地域価値の創出について、改めて検討・整理しました。
まちづくりにおける面的価値とは何かから始まり、具体的事例を用いて考察しました。
事例では、兵庫県豊岡市の城崎温泉、鳥取県境港市の水木しげるロード、岐阜県高山市などの取り組みが登場しました。
意見交換では、事例の深掘りや他地域との比較、エリアマネジメントとの関係の考察などが行われました。
国の政策や方向性を理解する機会となりました。
自分は、水木しげるロードを発表しました。
中心市街地商店街の活性化を目的に妖怪ブロンズ像を23体設置したところ、観光地に成長し、ブロンズ像は177体まで増え、歩道の拡幅や利便施設の整備、記念館の建設などまで行われた事例です。
考察と意見交換から、次のようなポイントがあるのかと考えました。
- 中心組織(境港市)による積極的な推進
- プロダクション、商店街などの協力、連携
- ドラマやアニメといった外部の力を活用
- 米子空港(国内線、国際線)、境港(フェリー、クルーズ船)の活用
- 水木しげるさんの海外の評価が高く、インバウンドにマッチした
- 大都市部でなく地方で実施された
個人的には、活性化のためのシンボル(ブロンズ像など)の設置というのは、積極的には勧めたくありません。
一時的には話題になるもの、長期には続きにくいためです。
しかし、この事例を知ってからは、取り組み方によっては有効なのかと考えるようになりました。